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ご自身のダイヤモンドを知ろう!

こんにちは。久々に登場“ピンチヒッター藤井”です。
神戸のライターさんが増えてきたので、神戸市外の店舗で働く私は
そろそろ退いても…なんて思ったりする今日この頃(^^;
今週は投稿要請があったので、豆知識を書かせていただこうと思います。
今日はダイヤモンドに付属する「グレーディングレポート」について
お勉強をしていきましょう!ちなみに「鑑定書」という呼び名…実は
正式名称ではないんです。正式には「グレーディングレポート」。
その物の値打ちや値段を指すモノではないということで「鑑定書」とは
呼ばないというのが発行者の考えなんだそうです。
1つ石のダイヤモンドを購入するとき、「グレーディングレポート」が
付属しているのは皆さんもご存じのことと思います。では、どうやって
見たら良いんだろう???査定の時に質屋さんって何を見て判断するの?
疑問に思う方も少なくないはず。今回は「中央宝石研究所」さん発行の
グレーディングレポートをサンプルとして簡単に説明したいと思います。
chuo_2.jpg
これが実際に使われている「グレーディングレポート」です。
それでは、大まかな説明を書いていきますね(クリックすると拡大できます
1)カット・形状と寸法
ダイヤの形状を記載しています。代表的なものは、ラウンドブリリアント
カット、ペアシェイプカット、マーキーズカット、オーバルカット、ハート
シェイプカット、エメラルドカットなどがあります。寸法はダイヤの外寸
(最大・最小)と深さを自動で計測する装置を使って測定したものを記載。
2)重量
ダイヤモンドの重さです。単位は「CARAT(カラット)」。
何カラットとか何キャラとか言われるのはこれのこと!
「1.0ct=0.2g」という計算方法で算出される単位です。
3)カラーの等級
Dから始まりZまでの記号を用いて、黄色の色調の微妙な違いを評価して
います。一般的に純粋無色なものをDカラーとして順に黄色くなっることを
意味しています。ちなみにこれらの他にピンク、ブルー、パープル、グリーン、
オレンジ、ブラウンなどの色を持ったファンシーカラーと呼ばれるものは、
別の分類評価をされます。最近ではブラウンやブラックという色も宝石として
扱われるようになっていますね~。色の起源は、天然の場合は天然。他には
放射線など人工的に着色されたものなどがあります。天然以外はマイナス
査定になると考えて良いでしょう。
4)クラリティの等級
研磨されたダイヤモンドを10倍に拡大して、インクルージョンの有無や
大きさ、その性質や位置、数、色総合的に判断すた評価。インクルージョン
とは、ダイヤモンドが生まれる際に中に入った天然の内包物などを指します。
一般的に「傷がある」というのはこのこと。それらが見えるかどうかで分類
しています。FLとIFは全く見えない。このグレードは、超稀少で滅多に
お目にかかれません。VVSクラスは10倍の顕微鏡でかろうじて見えるもの。
このクラスが市場で出回るダイヤで最高と考えて良いと思います。VSクラス、
SIクラスとインクルージョンの大きさや位置によってグレードが下がるり、
Iクラスは肉眼でインクルージョンが確認ができるもの。立て爪など1個石で
使われるのはI1くらいまで。I2やI3は宝石として見ることは稀です。
5)カットの等級
一見完璧にカットされていそうなダイヤモンドですが、原石を研磨する段階で
最大限大きくカットしたりする都合など、全てが完璧という訳ではありません。
ダイヤモンドの輝きは、上面から入った光がダイヤの中を反射し、また上面に
戻るのに最良とされる角度や寸法が大きく関係します。それに限りなく近いもの
から順番にエクセレント、ベリーグッド、グッド、フェアー、プアーと5段階に
分けられています。実寸の話になると、書く僕も面倒なので省かせていただいて
単純にグッド以下になると減点が大きくなると考えていただければいいと。
またカットの仕方によってガードルが分厚いもの、また奥行きの寸法が基準より
大きいものは注意が必要。例えば1カラットのダイヤが2つあったとしましょう。
一方は標準サイズのダイヤ、もう一方は奥行きの寸法が大きいダイヤ。
どちらも同じ1カラットですが、上面から見ると…後者の方が小さく見える。
そうなんです!奥行きが大きい分、上面から見た直径が小さくなるんです。
先にも話したようにダイヤの大きさは表示は重さだから。「どんぐり」なんて
表現をされる場合がありますが、これが一番大きな減点になります!!!
その下の仕上げ項目は、カットの等級と同じように考えてください。
6)蛍光性
蛍光性は、ブラックライトに当たったときに出る色のことを言います。
None(全くなし)、Faint(かすかに)、Medium Blue(中程度の青蛍光)、
Strong Blue(強い青蛍光)、Very Strong Blue(非常に強い青蛍光)の
5段階に分けられます。殆どのものが青い蛍光を出すんですが、ごく稀に
違う色が出ることも。基本的に蛍光が強くなるほど、減点になりますが
良いこともあるんです。洗濯洗剤で蛍光性を持ったものがあるのをご存じ
でしょうか?これって実は黄ばんだシャツを白く見せる作用があるんですよ。
人間の目の錯覚を上手に利用しているわけ。これと同じ作用がダイヤモンド
にもありまして、実際のカラー等級の割に白く見える…な~んて裏技が
あったりするんです(当然、蛍光は無い方が良いですけどね

駆け足で簡単にまとめてみましたが、いかがでしょうか???
いろいろと綺麗なダイヤモンドの条件はあるのですが、これらの評価は
石の個性です。完璧でなくても気に入ったものが自分にとって最高のもの。
決してその価値を否定する材料ではなく、あくまでもその個性を知っておく
というのがレポートの役目なんです。「うちのやつあかんわぁ~」なんて
言わず、縁があって購入された世界で2つとない唯一の個性、それを理解し
愛着を持って接してあげていただきたいと思います☆

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